失語の種類と特徴

1、ブローカ失語

言語表出の障害であり音声、文字による言語表出ができない

言語を理解することはできる

中大脳動脈や内頚動脈の領域が原因になる

ブローカ野は大脳皮質の前頭葉にある

2、超皮質性運動失語症

言語表出障害に比べて復唱はできる

3、皮質下性運動失語症

話すことは困難だが文字に書くことはできる

4,ウェルニッケ失語

話すことできるが理解ができない(自分の言ったことも理解できない)

5、超皮質性感覚失語

言語理解ができず復唱ができる

6、皮質性感覚失語症

聞いて理解することはできないが文字を読んで理解することはできる

7、伝達失語

物品呼称と復唱が困難

8、全失語

言語の表出、理解もできない

 

【ブルーストロングステージ】

片麻痺患者を6段階で評価する

stage1は弛緩性麻痺

stageⅢは共同運動の完成

stageⅣは分離運動が可能なことを示す

一つ以上の課題が可能なら一つ上のステージになる

上肢

stage1

随意運動なし、筋緊張低下

stage2

随意的な筋収縮

stage3

共同運動による関節運動がある

stage4

1、手背を腰部につける

2、肘関節伸展位で上肢を前方水平位へ持ってくる

3、肘関節屈曲90°で前腕を回内・回外する

stage5

1、肘関節伸展位かつ前腕回内位で上肢を側方水平位まで挙上する

2、肘関節伸展位のまま腕を前上方へ垂直位置まで挙上する

3、肘関節伸展位で前腕を回内・内外する

下肢

stage1

随意運動なし

stage2

随意的な収縮なし

stage3

股関節、膝関節、足関節が同時に屈曲

stage4

1、在位にて膝関節を90度以上に屈曲し、足部を床上で後方へ滑らす

2,足部を床から持ち上げに足関節を随意的に背屈する

stage5

1、立位で荷重していない方の膝関節だけ屈曲する

2、立位にて踵を前方に少し振り出し膝関節伸展位で足関節だけを背屈する

 

半側空間無視理学療法アプローチ(左)

1、左側への注意喚起

2、左側身体への聴覚刺激

3、左方向への体幹軸回旋運動

4、左側からの声掛け

 

【プリズム適応療法】

視野を右にずらすプリズム眼鏡をかける(視野を右にずらす)

目標物を指す課題を繰り返す

 

カトリック刺激

耳に冷水を注入し無視側へ向かう眼振を誘発させ無視の改善を試みる

理学療法専門クエスチョンバンク

劣位半球の脳梗塞

劣位半球と優位半球

ある特定の機能に密接に関わっている大脳半球のこと

そうでない大脳半球を劣位半球という

【優位半球の障害】

・観念失行(対象物を認識できるが使えない状態)

・純粋失読(文字を読めない)

・左右失認

・観念運動失行(自発的な運動はできても模倣ができない状態)

【劣位半球の障害】

半側空間無視

・着衣失行

・病態失認

 

 

ロディニアについて

通常では痛みを感じない程度の刺激に対して痛みを感じる現象のこと

視床出血の二か患側上肢にみられることがある

中枢神経の可塑的変化が要因になる

痛覚への刺激を持続させると侵害受容ニューロンの感受性が亢進させる(神経の過敏化)

 

筋緊張の亢進と痛覚について

筋緊張が過敏亢進した痙縮で痛みを生ずることがある

 

片麻痺側への運動の過負荷は肩関節亜脱臼(関節包の損傷)や腱板部分断裂を引き起こす原因になる